KDDI(本社・東京)は、次世代移動通信システムである5Gを用いた実験をこのほど行い、スタジアムでの5G対応タブレット50台への4K映像同時配信に国内で初めて成功したと発表した。
・観客席を5Gエリアに
実験は、沖縄県那覇市にある沖縄セルラースタジアム那覇で行われた。28GHz帯の基地局をスタジアム内に設置し、3万人を収容する同スタジアムの観客席全体を5Gエリアとしてカバー。
そして、サムスン製の5G対応タブレット端末を三塁側と一塁側それぞれに25台ずつ設置し、4K映像をタブレット50台に同時に安定して配信できることを確認した。
・高精細な映像を手元で
この実証実験は、スタジアムでのエンターテイメントの高度化の一環で、スポーツの試合やコンサートなどの様子を、高精細な映像で端末や大型スクリーンにリアルタイムに送信することが可能になる。
つまり、手元の端末や設置された大きなスクリーンで鮮やかな映像を視聴でき、利用者はより臨場感を味わえる。
もちろん、これには5G対応端末の普及が前提となるわけだが、5G対応スマホは2019年にも商品化される見通しで、東京オリンピック時にはこうしたスタジアムエンターテイメントが実現しているのかもしれない。
KDDI