しかし、中火とは摂氏何度を指すのだろうか。火力を温度に置き換えることはできるはずだ。もちろん、鍋やフライパンの中の温度を測定できる装置はなかなか見ないのだが。
それならば、フライパンにサーモメーターを内蔵してしまえばいいではないか。
この記事で紹介する「Temp Pan」は、火加減ではなく温度で調理するフライパンである。
・フライパン内面の温度を表示
カスタードクリームを作る際に注意すべきは、火力が強いと焦げ付いてしまうということだ。
摂氏85度でじっくり均等に加熱するのが理想であるが、問題はどうやって85度を見極めるかだ。
Temp Panを使えば、それが一目瞭然である。何しろ、取っ手の部分にサーモメーターの表示画面がついている。ここにフライパン内部の温度が示されるというわけだ。
ビーフステーキを焼く時は、205度に温度を持っていく。すると表面と中身が程よく焼けるという。
このTemp Panにはフッ素加工が施されているが、どのフライパンも温度が260度以上になるとフッ素が劣化してしまう。過度の火力は大敵だ。しかしTemp Panなら、240度以上で画面に警告が表示される。それに従えば、フッ素を摩耗させずに済むというわけだ。
・絶対に焦がさないフライパン
Temp PanはガスとIHの両方に対応している。
ともかく、フライパン内面の具体的な温度が分かれば料理の難易度もぐっと下がるはずだ。焼き過ぎで焦げてしまった、ということはまず起こらない。
Temp Panは現在、クラウドファンディング「Makuake」で出資を募っている。価格は1万4688円から。
Makuake