そうした、近い将来に直面する問題をとらえ、日産は同社の電気自動車(EV)リーフの使用済みバッテリーを街灯として生まれ変わらせるプロジェクト「The Reborn Light」を発表した。福島県浪江町、同社関連会社4R Energyと協力して「再生バッテリー街灯」を設置していく。
・オフグリッドで点灯
街灯は、使用済みのバッテリーにソーラーパネルを組み合わせたもの。高さ4.2メートル。上部に設置したパネルで発電し、ベース部分にあるバッテリーに電気を蓄え、照らす。
電線やコンセントを必要としないオフグリッドなので、停電などの影響を受けない独立型の街灯となる。
・26日に試作機点灯
この街灯を、2011年の東日本大震災で甚大なダメージを受け、現在、復興のインフラ整備が進んでいる浪江町の各所に設置していく。
同町に開所する4R Energyのバッテリー再生工場で26日にも試作機を試験点灯し、順次設置されることになっている。文字どおり浪江の町を照らし、そして町の復興を象徴するものにもなりそうだ。
しかもこのプロジェクト、浪江にとどまらず、例えば全国にある過疎地や発展途上国での活用も考えられ、“世界を灯す”事業となる可能性を秘めている。
The Reborn Light