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3Dプリンティングによる世界初の量産型電気自動車「LSEV」が開発される

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イタリアの電気自動車メーカー「X Electrical Vehicle(XEV)」は、中国の3Dプリンタ用フィラメントメーカー「Polymaker」と提携し、3Dプリンティングによる世界初の量産型電気自動車(EV)「LSEV」の開発に成功した。

・3Dプリンティング技術を活用し、EVを量産


「LSEV」のパーツは、シャーシ、シート、ガラスを除き、3Dプリンティング技術によって「Polymaker」の素材から製作されたもの。

パーツの数は従来の2000点から57点まで大幅に削減され、車両重量は450キログラムと軽量だ。

また、試作や生産のプロセスに3Dプリンティング技術を採用することで、研究開発期間を従来の5年から12ヶ月まで短縮し、投資コストを70%以上軽減できる。

・EVの販売台数は2040年までに4100万台規模に拡大へ


米総合情報サービス会社のブルームバーグによると、電気自動車の販売台数は、2015年時点の46万2000台から、2040年には4100万台まで拡大し、新車販売の35%を占める見通しだという。

「XEV」では、2019年第2四半期に「LSEV」の量産を開始する計画で、すでに、イタリア郵便(Poste Italiane)やイタリアのカーリース会社「ARVAL」などから合わせて7000台を受注している。

「XEV」と「Polymaker」は、両社間の戦略的提携を通じて、3Dプリンティング技術を電気自動車の量産に積極的に採用し、今後見込まれる大幅な需要の増加に対応していく方針だ。(文 松岡由希子)

Polymaker

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