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米国のがんDNA検査サービス「Color」、心臓疾患にも対象を拡大

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健康診断を受ける時、親や兄弟が罹った病気についての「家族歴」を問診で記入したことがある人もいるだろう。これは、がんなどの病気で遺伝の影響が認められるからだ。

だからこそ、遺伝子を調べてそのリスクを明らかにし、早めの対策に結びつけようというのが、最近増えてきている遺伝子検査サービスだ。がんを対象にDNA検査を展開している米国の「Color」はこのほど、その対象を心臓疾患にも広げると発表した。

・大きな死因の一つ


お気づきの読者もいるかと思うが、がんと心臓病というのは米国だけでなく日本でも大きな死因だ。つまり、この検査が多くの人に関わってくることを意味する。

遺伝子を調べて自分に病気発症のリスクがあるとなると、早めに受診し、小さな症状でも見過ごさずにいれば深刻な症状を予防することができるからだ。

・30の遺伝子を検査


今回追加した心臓のDNA検査では、心臓の構造や機能、リズムなどにかかわる30の遺伝子を調べる。そうして、遺伝性の不整脈や心筋症、動脈症などのリスクを明らかにできるという。

リスクを早期に認識することで、心臓発作や卒中といった命に関わる突然の発症の予防に役立つとのこと。

・検査は唾液採取のみ


検査を受けるにあたっては、唾液を採取するだけとシンプルで、費用は249ドル(約2万7000円)となっている。

Colorはがんを専門としてきたが、実は昨年夏に遺伝性高コレステロールを調べる検査サービスを開始していて、今回の心臓疾患への対象拡大は自然な流れといえる。

Colorは米国内でのみの展開だが、心臓疾患が死因第二位の日本でもこうしたサービスの需要はありそうだ。

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