現段階における世界最速記録は、韓国のパトリック・ポンセ君が持つ4.69秒。これだけでも衝撃度マックスだが、驚いたことに、このたびそれをはるかに上回る記録が打ち立てられた。かかった時間は、わずか0.38秒。ただし、神業ともいうべき驚異的な記録を達成したのは、人間ではなく、ロボットだ。
・格安部品と精密なアルゴリズムを一体化
開発者は、MITバイオミメティックロボティクスラボのメンバー、Ben Katz氏。ガラスの容器の中に取り付けてあるのは、6 Kollmorgen ServoDisc U9シリーズモーターだ。自身が手がけたロボットアームの部品を再利用して、作ったという。残りの部品は、ゲーム用のアイカメラと、テスト用のルービックキューブなど。いずれも、eBayで入手した格安品だそう。
マシンの生命線となるのは、コードに組み込まれた、各ピースを完全配置するのに必要なアルゴリズム。併せて、キューブのパターン化された動きをプログラミングしておく。キューブ組み立ての他、イメージキャプチャと計算にかかる時間も含み、樹立したのが今回の記録だ。
・記録更新は可能か!?
0.38秒。高速すぎて、想像もつかないタイムだ。まばたきと同等、あるいはそれより早いかもしれない。この記録は、そうそう破られないだろう。いや、人類の進化も侮れない。ひょっとすると、超人技を持つ人間が現れて、さらなる記録を打ち立てるかも。
The Rubik's Contraption