スマホで通話やメール、インターネットをするというのは当たり前。今やクレジットカード機能も持たせられる時代だ。
そして次にくるのは、IDとしての活用。米国デラウェア州は、モバイル運転免許証(mDL)のパイロット事業を実施すると発表した。プラスティックの免許証に代わり、スマホに表示して使えるようにするという試みだ。
・顔認証で表示も
世界中どこでも運転免許証は本人確認、年齢証明などの際に活用されている。それだけに、実用化にあたっては偽造対策が一番の課題となる。
デラウェア州が導入するアプリでは、ピンナンバーを入力するか顔認証で本人だけがアクセスできる仕組みにする。スマホに表示すれば、プラスティック免許証と同様の使い方ができる。
・安全性見極めへ
このパイロット事業は州職員や選ばれた住民計200人を対象に6カ月間実施する。
モバイル端末のハッキングのリスクなども含めた安全性や、使い勝手などを検証したのち、本格導入するかどうかを見極めるとのこと。同州によると、州内には運転免許証と運転免許証に代わるIDの保持者が80万人いるという。
運転免許証デジタル化の取り組みは米国内では他の州でも行われていて、今後は全米に広がることも予想される。
デラウェア州