4時間半かけてカルフォルニア州のモハーヴェ砂漠上空を飛び、エンジンの性能を確かめた。開発は順調で、2019年にもエンジン認証を得る見込みだ。
・軽量素材を活用
GE9Xは次世代旅客機ボーイング777Xへの搭載を前提としていて、フロントファンの直径は341センチもある。これまでだと、エンジンが大きいというのは機体が重くなることを意味し、燃費の低下を招くというのが常識だった。
しかし、GE9Xでは重さが金属の3分の1ほどというセラミックマトリックス複合材料を活用し軽量化を図っている。このセラミックマトリックス複合材料は耐熱性が優れているという特性もある。
また、第4世代のカーボンファイバーで作られたブレードの数は16枚。これまでの22枚から6枚減らすなど、全体的に重量を抑えることで大型化を可能にした。
・700基以上の予約注文
推力10ポンド級というこのGE9X、すでに着氷試験などは済ませ、現在は、電気システムのバックアップシステムを開発中。と同時に、今後も飛行試験は継続する。
GE9Xはすでに世界の主な航空会社から700基以上の予約注文を受けている。GEによると、2019年にもエンジンの認証を取得し、順調にいけば2020年にGE9X搭載のボーイング777Xが商業運航される見込みだ。
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