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スマホを胸にあてて心房細動をとらえることができるアプリ、フィンランドで開発中

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不整脈の一種、心房細動は心臓の不規則な拍動によるものだ。健康な人でも症状が出ることがあるが、怖いのは血栓ができて脳梗塞につながったり、心不全に陥ったりすること。

その心房細動を診断するには心電図の記録が必要だが、症状が出たときすぐに心電図をとれる状況であるとは限らない。そこで、フィンランドの研究チームが開発中なのが、スマホで心房細動を診断できるアプリだ。

・心拍の動きを感知、分析


フィンランド・トゥルク大学では近年、極小の加速度計が心房細動によるわずかな胸の動きをとらえられるか、通常のスマホで使われている加速度計でも使えるか研究が進められてきた。

そしてこのほど研究チームがアプリを開発。スマホを胸にあてるだけで心拍による動きを感知し、それを分析するというものだ。

・精度は96%


Tero Koivisto氏率いる研究チームは、実際に患者300人を対象にテストを実施。半数の患者に心房細動の症状があったが、このアプリの精度は96%だったという。

トゥルク大学からのスピンオフ企業Precordiorが現在、このアプリの実用化を進めている。

「ドキドキする」「息苦しい」などの症状を自覚しても、とっさに深刻度を判断するのは難しい。病院に行くべきかどうか迷ったとき、まずこうしたアプリを活用することで、適切な受診につながる可能性はある。研究チームは個人が自己チェックに使うほか、医療関係者も活用できるとしている。

University of Turku

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