そこで、ドイツのスタートアップが開発したのが、補聴器のように耳に固定して熱を常時モニターする「Degree」だ。
・常に体温をモニター
Degreeは補聴器のようにも、ワイヤレスイヤホンのようにも見えるが、耳にセットすると常に体温をモニターするというもの。外れにくい構造になっているので、一晩中でもつけていられる。
そして親は気になった時にいつでも専用のアプリで子どもの体温をチェックできる。
・急激な上昇でアラート
しかもDegreeはただ体温を測定するのではなく、高熱になったときや、急激に体温が上昇し始めたときなどはアラートをアプリに送信して注意を促す。
これにより、親は異変を早期にキャッチし、医療機関を受診するなど早めの行動がとれる。
またアプリでは、熱の他に鼻水やせきといった症状の記録もできるので、受診時に経過を正確に医師に伝えられる。
・経験を基に開発
Degreeは3人の子どもをもつ夫婦が、娘が熱性痙攣になって慌てふためいた経験をもとに開発。急激な熱の上昇を早期に認識することでとれる対策があるはず、との思いで商品化した。
Degreeは現在、クラウドファンディングサイトIndiegogoのマーケットプレイスで販売されていて、価格は99ユーロ(約1万3000円)となっている。
Degree/Indiegogo