今後1年半ほどかけて、飛行のための電子機器、通信機器、火星着陸のための“スカイクレーン”といったハードウェアを取り付け、サーマルやナビなどのシステムも搭載していく。
・多目的カメラ23台
Mars 2020はSUVほどのほどの大きさのローバーで、あらゆる先端ガジェットを積み込む。火星での生命痕跡を探したり、土壌や岩石などのサンプル採取をしたりするのがミッションだ。
基本的にMars 2020は、現在火星を探査しているキュリオシティを踏襲しているものの、より高度化している。たとえば、“目”となるカメラはキュリオシティが17台なのに対し、Mars 2020では多目的のカメラ23台となる。
あらゆる機材やパーツをエンジニアやサイエンティストが取り付けていき、テストも行う。
・2021年に火星到着
Mars 2020は2020年7月にフロリダ州から打ち上げ予定で、順調に行けば2021年2月に火星に到着し、探査を開始する。
ゆくゆくは、火星への有人探査ミッションが考えられていて、Mars 2020の打ち上げはその足がかりとなる。火星探査の究極的な目的の一つが居住性の確認で、驚くべきような事実や映像がMars 2020から送られてくるかもしれない。
NASA