そんな月面歩行を地球で可能にするバックパックが開発された。東京大学・暦本研究室の学生らが手がけた「Lunavity」だ。これを背負うと、より高く遠くにジャンプできるようになる。
・ローター16台
Lunavityは、バックパックとマルチローターで構成されるデバイス。バックパックをランドセルのよう背負うと、頭上に16台のローターがくる。
特別にボタンなどで操作する必要はなく、Lunavityは人の動きに合わせてジャンプをアシストするので、装着した人は体が軽くなってふわりと宙に浮く。
ただ、ドラえもんのタケコプターのように空を飛び続けるわけではなく、あくまでも重力が軽減された状態なので、まさに月面歩行となる。月を意味する「Luna」と、重力を意味する「Gravity」をもじった名称となっているのはそのためだろう。
・海外メディアも関心高く
Lunavityは現在、米国テキサス州オースティンで開かれているSXSW(〜3月18日)で展示されていて、海外メディアの関心も高い。
公開されているビデオでは、Lunavityを背負った人が横断歩道をひとっ飛びしたり、バスケットボールでダンクシュートを決めたりと、ややSF的な感じが漂う。実生活でどういう活用法があるのか、今後の展開に注目が集まりそうだ。
Lunavity
https://www.youtube.com/watch?v=MOx6_REBxLI