空間を暖めながら、ブロックチェーンをベースとする様々な取引や仮想通貨をマイニングできるのが特徴だ。
・仮想通貨をマイニングしながら空間を暖める専用マシン
フランスのモンジュールで2010年に創設された「Qarnot computing」は、インターネットに接続でき、熱源としても活用できる、マイクロプロセッサを搭載した世界初のコンピューティングヒーター「Q.rad」を開発したことで知られている。
「QC-1」は、独自の特許技術や「Q.rad」での実績、ノウハウを活かし、5年間をかけて開発された。
ボディには木材やアルマイト(陽極酸化アルミ)を採用し、パフォーマンスと安定性に優れたグラフィックボード「SA-NITRO + RX 570」を2枚搭載。
幅65センチ、高さ62.5センチ、奥行き15センチのシンプルなデザインで、ファンやハードドライブなどのパーツを組み込む必要はなく、運用時に騒音が生じることのない静音設計となっている。
また、モバイルアプリやウェブアプリを通じて、「QC-1」の設定をモニタリングでき、マイニングのレベルやヒーターの稼働モードを作動させることが可能だ。
・高いデザイン性と静音設計が魅力
部屋を暖めながら仮想通貨をマイニングする専用マシンとしては、キプロスのスタートアップ企業「Comino」が開発した「COMINO N1」もリリースされているが、とりわけ、「QC-1」は、高いデザイン性と騒音ゼロの静音設計が魅力だ。
「QC-1」は、現在、「Qarnot computing」の公式オンラインショップにおいて、2900ユーロ(約38万円)の価格で販売されている。(文 松岡由希子)
Qarnot computing