こうした風潮のなか、米国のタイヤメーカーGoodyear(グッドイヤー)がこのほど発表したのは、空気をきれいにしながら走るタイヤ「Oxygene」コンセプト。
タイヤの真ん中に苔をはやして光合成させ、大気中の二酸化炭素を吸収して酸素を出すというものだ。
・光合成で発電も
Oxygeneは直接空気に触れるようタイヤの側面に苔をはやし、大気中の二酸化炭素と湿度を吸収して光合成する。その結果、酸素が大気中に放出され、空気をきれいにする仕組みだ。
同社の試算によると、車250万台のタイヤをOxygeneにすると、年間4000トンの二酸化炭素を吸収し、3000トンの酸素を放出する。
また、この光合成は発電にも利用でき、内蔵するセンサーや人工知能プロセッサーなどの電源をとることもできる。
・廃タイヤを再利用
加えて、このコンセプトでは廃タイヤのリサイクルも進める。ゴムパウダーをつくり、それを使って空気注入タイプでない構造の新タイヤにする。
そうすることで限りある資源の有効活用となり、また性質上パンクしにくく長持ちするというメリットもあるとのこと。
まさに「一石三鳥」のタイヤだが、残念ながらまだコンセプト段階。商品化されたら各車メーカーがこぞって採用するかも?
Goodyear