打ち上げ33分後にはペイロード(積荷)の切り離しに成功し、静止トランスファ軌道へ。2010年以来、通算50回目となる記念すべき打ち上げは成功裏に終わった。
・積載量は最大の6092キロ
今回のペイロードは、「Hispasat 30W-6」という、バスほどの大きさの通信衛星。積載量はこれまでで最大の6092キログラムだ。
Hispasat 30W-6はスペインの通信衛星会社Hispasat所有のもので、今回の衛星で無線通信用のKuバンドとCバンドを提供する。
Kuバンドは地上波より高周波で電波がこみ合わないというメリットがあり、欧州やアメリカを対象にスムーズな通信に貢献することが見込まれる。
・7年9カ月で50回目到達
今回の打ち上げは、Space Xにとって50回目という節目だった。最初に打ち上げたのは2010年6月。それから7年9カ月で50回目を迎え、このスピードはスペースシャトルなどよりも早い。
安定して打ち上げを成功させられる技術が今回またしても証明され、Space Xは今後この打ち上げ回数をさらにのばすことが予想される。
Space X/Twitter