それがこの記事でご紹介する「Micro C5」である。
日本ではなかなか聞かないAcornという会社。だが、イギリスでは一時代を築いたビッグメーカーとして認識されている。
・Acornの「クアッドカメラ」
時は80年代初め、イギリスではマーガレット・サッチャーが首相を務めていた。
政府と各労組との対立が鮮明化し、また外交でもアルゼンチンとの領土問題が再燃し始めた頃、Acornは教育用コンピューターを大量生産して国内の学校に納入した。コンピューターによる教育革命を、政府が後押ししていたのだ。
そんなAcornがクラウドファンディング「Indiegogo」に、低価格のスマートフォンを出展した。
Micro C5はAndroid 7を搭載する機種で、最大の特徴は「クアッドカメラ」。背面と前面に、それぞれふたつのカメラが内蔵されているのだ。前面は8MP+2MP、背面は13MP+2MPという組み合わせだ。
液晶サイズは5.7インチ。オクタコアCPUで、RAM3GB、ROM32GBというデータである。価格はIndiegogoでは150ポンド(約2万2000円)というから、いわゆるローエンドモデルの域内にあるスマホだ。
・懐かしのキーボードを「搭載」
なお、このMicro C5の液晶キーボードはかつてのAcornコンピューターのそれをトレースしている。
この辺り、Acornで育った世代の琴線に触れるのだろう。
また、Micro C5はその製品紹介動画で「Only on Indiegogo」と表示しているから、どうやら店頭販売は行わないようだ。
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