宇宙飛行士のそばでさまざまな業務のサポートを行い、話し相手にもなるという“宙に浮かぶ頭脳”だ。
・ミッションは4カ月
CIMONと呼ばれるこのロボットの名称は、Crew Interactive Mobile Companionの文字をとったもの。球体のCIMONの重さは5キログラム、なんと愛嬌のある「顔」も付いていて「声」も出せる。
CIMONのハード面はエアバスが、ソフト面をIBMが主に担当。ドイツのアレクサンダー・ゲルスト宇宙飛行とともに6月に宇宙ステーションへ出発し、10月までの期間中、結晶の実験、ルービックキューブの攻略法模索、CIMONを浮かぶスマートカメラとして活用しながらの複雑な医療実験が主な任務となる。
そうしたメーンの業務以外にも、複雑な行程を経る実験の手順を表示するといった細々としたサポートも行う。
・問題解決能力も
しかも、それだけではない。CIMONはIBMのWatsonが頭脳として使われているが、搭載するニュートラルAIネットワークも活用して日々学習していき、問題解決能力も磨く。
例えば、ステーション内でテクニカル的な問題が発生したときに、早期に問題を認識して飛行士に注意を促す、ということも可能なのだという。
宇宙飛行士のアシスタントとして有効か、というところをまずは確認するのが今回の主目的だが、“強力な飛行士”となるのはまず間違いなさそうだ。
Airbus