そんななかイギリスから、警察のドローンが人命救助に貢献したというニュースが届いた。暗闇の交通事故現場で、上空からサーマルカメラで倒れた人の位置を割り出し、素早い救出につながった。
・田舎町での未明の事故
事故が起こったのは2月25日の未明。場所はロンドンから北に210キロメートルほど行ったところにあるグリムズビーという田舎町だ。男性が運転する車がひっくり返り、目撃者によると男性は車から歩いて離れたという。
通報を受けてすぐさま現場に駆けつけた警察が、周辺を歩いて男性を探すと同時に、上空からのドローン捜索も展開した。
・溝の底に男性発見
ほどなくして、ドローンは搭載するサーマルカメラで、車から約160メートル離れたところに人の存在を確認。そのポイントまで警官を誘導した。
その結果、深さ180センチほどある溝の底に、意識を失って倒れている男性を発見したのだという。
警察によると、その日はかなりの冷え込みで、一刻も早く男性を探し出さなければ低体温症になり、生命の危機につながる可能性があった。幸い、救出された男性は命に別条はなかった。
・ヘリより早く現場到着
地上での捜索が難航する場合は、航空警察局に出動を要請することがある。しかし、実際にヘリが現場に到着するまでには時間がかかり、ドローンの方がはるかに早く捜索を始められる。
イギリスの警察ではドローンを活用するところが増えてきているとのことで、今後もこうしたドローンによる救助のニュースは増えてくるのかもしれない。
Lincs Police Drones/Twitter