向こう7年間で地球温暖化ガスの排出を12%抑制するという自社の目標に向けた取り組みが一歩前進する。
・航続距離160キロ
UPSとWorkhorseは近年タグを組み、新たな運送車両の開発に余念がない。昨年は、ドローンとトラックを組み合わせた配送システムのテストを行うなど、効率化や環境への負荷を減らす取り組みを推進している。
そして今回は、新型電気トラックの導入。このトラックは、既存のものに比べてエネルギー効率を400%高めていて、1回のフル充電で160キロメートルの走行が可能とのこと。ディーゼルやガソリン車のように二酸化炭素を排出しないだけでなく、騒音も少ない。
・「脱石油」の流れ鮮明に
UPSによると、同社は世界で3万5000台以上のディーゼルやガソリンで走るトラックを抱える。これらを環境に優しいタイプに置き換えていく取り組みは始まったばかりで、Teslaにプレオーダーした電気トラック125台は2019年の納車となる。
今後、少なくとも2020年までは導入するトラックの4台に1台を環境に優しいタイプにする計画だ。
ガソリンやディーゼルから電気へ、というのは車業界の大きな流れ。電気自動車の航続距離が伸び、充電時間も短くなるなど進歩がめまぐるしいだけに、UPSの取り組みは今後、加速度的に進む可能性がありそうだ。
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