そんな人たちのために開発されたのが、「OTON GLASS(オトングラス)」だ。文字を音声に変換し、ユーザーに伝える画期的なスマートグラス。ボタン1つで操作できる利便性も、製品の大きなポイントとなっている。
・ボタンを押すだけで文字を読み上げる
利用の手順は、次のとおり。まず、眼鏡をかけた状態で、読みたい文字に向かう。眼鏡には小型カメラが搭載されており、これを起動するため、フレーム横にあるボタンを押す。撮影した文字は、クラウド上ですぐに認識される。その後、音声に変換され、ユーザーに内容が伝わる仕組みだ。
製品誕生の発端は、開発者の父親の失読症。脳梗塞が原因で、言語野に傷がついた父親に、なんとかして文字を読めるようにしてあげたい、と考えたことがきっかけとなった。その後、4年の歳月をかけて完成したのが、この「OTON GLASS」。今は、受注生産で10台程度を販売。個人の視覚障がい者、盲学校、支援施設、眼科、目の健康を支える企業など、研究開発への協力を前提に、購入してもらっているそうだ。
・“GoodMorning”で支援募集中
現在、実用化をめざし、ソーシャルグッド専用クラウドファンディングサイト“GoodMorning”で支援を募っているところ。「50人の支援が集まると1人の視覚障がい者にOTON GLASSが届く!」という5000円コースを筆頭に、資金募集中。プロジェクトは、5月3日まで継続される。
OTON GLASS/GoodMorning