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Marketing 【Interview】紙の招待状をデジタル化!LINEbotを活用したデジタルインビテーションサービス「WeCALL」の革新性

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【Interview】紙の招待状をデジタル化!LINEbotを活用したデジタルインビテーションサービス「WeCALL」の革新性

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旧来の友人やお取引先から、結婚式やイベントの招待状が届けば嬉しい限りだ。しかし一方で紙による招待状は郵送の手間やコストがかかってしまうのがデメリットである。今回紹介するWeCALLは、LINEbotを活用することで、主催者と来場者双方のコミュニケーションをしたチャット形式で行うことができるデジタルインビテーションサービスとなっている。WeCALLを開発したきっかけや活用について、株式会社SnSnap代表の⻄垣雄太氏に話を伺った。

招待状もデジタルの時代へ

Q1.SNSフォトプリントサービスの#SnSnapについて教えてください。
#SnSnapは、InstagramやTwitterなどのSNSに投稿した写真をフォトカードとして出力できるサービスです。店舗来店者やイベント来場者は、自身のSNSアカウントに指定の#(ハッシュタグ)をつけて投稿した写真をオリジナルデザインのカードやステッカーにプリントアウトし、記念として持ち帰ることができます。SNSでの拡散、顧客体験の向上(ブランディング)を目的に、ファッションブランド、コスメブランドのパーティーやスポーツイベント、音楽フェスティバルなど幅広い企業にて導入されています。

Q2.まずWeCALLを開発したきっかけについてはどのような背景があったのでしょうか。
スマートフォンの普及により、日常のコミュニケーションはメッセンジャーを中心としたデジタル化が進んでいます。しかし、リアルイベントにおける招待状はアナログな紙を利用するケースが未だに多い状況です。紙の招待状はコストが割高であるほか、招待者管理やチェックイン管理の非効率さ、情報の変更や追加連絡の難しさなどの課題があります。招待状のデジタル化を図ることでこれらの課題を解決するとともに、デジタルの特性を活かしたイベント前後のコミュニケーションやイベント当日に展開するコンテンツとの連動が実現できないかと考え、開発に至りました。

Q3.既存の紙の招待状と今回発表したデジタルの招待状はどのような違いがあるのでしょうか。
紙の招待状は送付したらそれ以上のことができません。一方、デジタルの招待状は招待者とのタッチポイントとなり、イベント開催前から開催後まで双方向のコミュニケーションを図ることができます。加えて、チェックインシステムによりイベントの来場者管理ができることも大きな違いです。

メッセンジャーを活用した新しい「招待状」の役割

Q4.WeCALLを使う企業にはどのようなメリットがありますか。
イベント招待状としての役割に加え、LINEのBotを活用することでコンテンツ説明、地図、ドレスコードなどのイベント概要をチャット形式で伝えることができたり、追加アナウンスを専用の管理画面から送ることができたりと、当日までのコミュニケーションツールとしてご利用いただけます。イベント中も招待者へ静止画や動画をリアルタイムに送ることでき、ライブ感の演出も可能です。また、チェックインシステムを搭載しているので実際の来場者管理まで対応できます。イベント終了後にはお礼メッセージの送信やECサイトへの誘導などができ、エンゲージメントにつなげる施策も実施可能です。

Q5.SNSフォトプリントサービスの#SnSnapとの連携は可能でしょうか?
「#SnSnap」との連携はなく、今後も考えておりません。 「#MirrorSnap」や「#SwingSnap」、「WeCALL」と同日にリリースした「#MagicClip」で撮影した写真や動画の受け渡し連携は想定しております。

Q6.今後の展開について教えてください。
WeCALLは、デジタル招待状が一人一人のLINEアカウントと紐づいて発行され、LINEに登録済みのアイコンと名前が表示されます。そのため、他者に転送できず、完全招待制のパーティーでの不正来場を防ぐことができます。開発当初は、ブランドが開催する完全招待制のイベントへの導入を想定しておりましたが、細かいカスタマイズが可能なため、現在は商品やサービスのPRイベント、カンファレンス、レセプションパーティー、結婚式への導入など幅広く想定しています。今後は、他のSNSとの連携パッケージや、動画・写真コンテンツのパッケージなど、WeCALLの特性を最大限に生かした施策を提案、提供していきます。

デジタルインビテーションが普及すれば、もっと簡単に招待制の来場者管理や招待客との関係性をより深められるのではないだろうか。ペーパーレス化できるところは積極的にリプレイスしていき、無駄なコスト削減につなげられることであろう。紙の招待状への愛着は残るかもしれないが、手間が省ける分、招待客に対し、満足度の高いイベント設計をする時間に充てることができるだろう。

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