・人間とロボットが恊働し、フルフィルメントを効率化
ユーザーの発注をもとに、商品を管理し、ピッキング、商品仕分け、梱包などを行うフルフィルメントセンターは、従来、郊外の広い敷地を利用し、大規模に建設されてきた。
一方、「CommonSense Robotics」では、都市部の遊休不動産をフルフィルメントセンターとして活用。
人工知能によってタスクを割り当てられたロボットが棚から商品を正しく探し出し、梱包を担当するスタッフに届け、人間のスタッフが梱包した荷物を他のロボットが発送するといったように、スペースを最大限に活用しながら、ロボットと人間が恊働で効率的に業務を遂行するのが特徴だ。
これによって、コストを最小限に抑えながら、ユーザーの発注から1時間程度で、食料品などの商品を配達することができる。
・米国のネットスーパー市場は2024年までに1000億ドルへ
食品マーケティング協会(FMI)と調査会社のニールセンによると、2024年までに米国の消費者の70%がネットスーパーを利用するようになり、その規模は1000億ドル(約10.6兆円)にのぼると予測されている。
「CommonSense Robotics」では、2017年8月に600万ドル(約6億4000万円)の資金を調達したのに加え、2018年2月には、米ベンチャーファンド「Playground Global」らから2000万ドル(約21億2000万円)を調達。
2018年内には、米国、英国およびイスラエルを対象に、このソリューションを実装したフルフィルメントセンターをオープンさせていきたい方針だ。(文 松岡由希子)
CommonSense Robotics