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Mobile 【Interview】プログラミング学習を手軽にスマホで! 初心者の″入り口″に最適な「Progate」(iOS版)に迫る

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【Interview】プログラミング学習を手軽にスマホで! 初心者の″入り口″に最適な「Progate」(iOS版)に迫る

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スマホアプリやゲーム開発、企業の業務効率の改善など、様々なシーンで活躍するプログラミング。ただ、その難解さのため、学習に取り組んでも挫折する人は多い。そうした中、パソコンでのプログラミング学習サービスを運営してきた株式会社Progate (プロゲート)ではこのほど、iOS版のリリースを開始。CTOの村井 謙太 (むらい けんた)氏に開発の目的や思いを聞いた。

・スタートは2017年夏、時代の変化を確信


Q1:「iOS版」をリリースしたきっかけをお聞かせください。
Progateは創業以来、「初心者から、創れる人を生み出す」を企業理念に、プログラミング学習のハードルを徹底的に下げ、創る喜びを伝えるためのサービス改善を重ねてきました。しかし、まだまだプログラミングは全ての人にとって気軽に始められるものになってはいません。スマホやタブレットが普及した今、パソコンを開くことが既にハードルとなっているのです。

ある高校でProgateがプログラミングの一日体験講座を開催したのですが、パソコンではメールアドレスの登録ができず、ログインですでに手間取る生徒さんたちを見て衝撃を受けました。彼らが日常的に使いこなすスマホでプログラミングができたら、プログラミングがもっと身近になると思い、試しに作ってみたのが2017年夏です。プロトタイプを作ってみて、「これはすごいぞ」と。誰もが電車の中で普通にプログラミングをする、そんな時代が来ると確信しました。

Q2:アプリの開発に際し、技術的に最もこだわった部分を教えてください。
開発にあたり最も腐心したのは、「いつでも、どこでも、誰でも、楽しく本格的にプログラミングが勉強できる」という製品コンセプトを実現することです。スマホ画面はPC画面よりもずっと小さいという物理的な制約があり、これまでのプログラミング学習アプリは、クイズ形式による知識の復習が目的のものが大半でした。

僕は、楽しいだけのクイズやゲームアプリではなく、知識のインプットからコーディングの練習までできる、つまりWeb版Progateと同等の学習体験ができるアプリを作りたかったのです。ですから、技術というよりは、学習内容のレベルを落とさずに、アプリならではの軽い動きでサクサクとゲーム感覚で楽しく学ぶためのUI/UXに最もこだわりました。そのため、Web版Progateのスライド教材をほぼ内容はそのままアプリに最適化し、狭いスマホ画面でもストレスなくコーディング体験ができるよう、必要なキーだけを配置した専用キーボードを用意しました。

技術面でのこだわりとしては、React Nativeを開発言語として選んだことですね。また、Web版Progateのコンテンツをアプリコンテンツに変換するプロセスを自動化したことも技術的にこだわった点の一つです。(中略)

・ビジネスパーソンのスキル向上にも期待

Q3:プログラミング学習に挫折した経験のある人も多い現状と思いますが、ライフスタイルを含めてユーザーのどのようなニーズを満たせるとお考えでしょうか。
小・中・高校生・大学生はパソコンを持っていない人も多いので、まずはそういった層のプログラミング学習の入り口としてのニーズを満たせるかと思います。また、2020年に小学校でプログラミングが必修化されることに戸惑う保護者の方や教育関係の方も多いと思います。子供に教える前にプログラミングってそもそもどんなものか知りたい、子供と一緒に勉強を始めたい、そんな方々の入り口としてもこのアプリを活用いただきたいですね。

さらに、最近はエンジニア以外のビジネス職でもエンジニアリングリテラシーが求められるようになっているので、通勤時間を活用してスキルアップを図りたいビジネスパーソンにも役立つと思います。プログラミングの勉強のコツは、毎日少しでもいいから勉強を続けること。アプリで通勤・通学中などの隙間時間に予習・復習、時間がある時にPCでしっかりコーディングの練習。これを繰り返すことで勉強の効率が格段に高まります。(中略)

Q4:今後のビジョンを教えてください。
当面はコンテンツの増強に注力し、Java、PHP、Ruby、JavaScript、Python、Swift、Sass等ユーザーニーズの高いものから順次リリースしていきます。並行してAndroid対応も進め、2018年3月以降にリリース予定、その後はWebサービスと同じ料金体系で一部コンテンツの有料化(アプリ内課金)をする予定です。また、サービスの英語化も進めて、2018年夏頃には海外展開を開始する予定です。

より使いやすく、より学習効果を求めて開発された本アプリ。ユーザーニーズを捉えたアプローチに、まずは乗ってみるのが良さそうだ。

(取材・文 onokeita)

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