エアバスはこのほど自動操縦配達ドローン「Skyways」の初デモ飛行をシンガポールで実施し、成功したと発表した。
・最大積載量は4キロ
Skywaysはローター8枚の完全自動操縦オクトコプター。人が乗りこむわけではないので、さほど大きくない。重さは25キロ、そして2~4キロの荷物を搭載できる。
都市部の荷物輸送用に開発され、将来的には集荷ステーションと配送ステーション間の輸送に活用される見込みだ。
・ロボットが荷物を積載
Skywaysのすごいところはただ荷物を載せて目的地まで運ぶだけでなく、ステーションにロボットアームを設置し、ドローンへの荷物積載まで自動で行うシステムとなっていること。
ステーションにドローンが着陸すると、備わったマシーンでドローンを正確なポイントに固定し、ロボットアームがドローン内に荷物を運び入れる。
荷物のセットが完了すると、ドローンは目的地へ飛び、着陸するとまたロボットが荷物を取り出してロッカーに入れるという仕組み。完全にオートメーション化されている。
・数カ月以内に試験サービス
このプロジェクトは、エアバスとシンガポール民間航空庁の共同で2016年から行われていて、2017年にはシンガポール・ポストも参画。そして今回、国立シンガポール大学構内でデモ飛行を行う運びとなった。
エアバスによると、今回のデモ飛行の成功を受け、今後数カ月以内に試験サービスを開始したいとのこと。
アマゾンやセブンイレブンなどが展開している顧客への直接配達とはアプローチが若干異なるが、物流・運輸への大きな変化を予兆させる。
Airbus