Cleoのデザインは、これまで見てきたどのドローンとも違ったフレンドリーなもので、生活にもすんなり馴染むだろう。
ドーナツの輪の中には、上下に配置された一対のプロペラがあり、バッテリーやそのほか電子機器は、密閉された本体シェルの内部に格納されている。
このほど、プロトタイプの新しいビデオを公開したCleoについてご紹介する。
・安全で効率的な設計
人や障害物と衝突しても、相手もドローン自体もダメージが少ないことが、多くのユーザーにとって最重要ポイントではないか。
その点に重点をおいて開発されたCleoは、よく見かけるクアッドコプターと比較して安全でエレガントな設計となっている。
わずか90gの本体には、ご覧の通りあたってケガをするような尖った部分がないばかりか、プロペラが露出しておらず耐久性にも優れてる。
クアッドコプターよりもモーターの数が少ないぶん、効率的に稼働できて、安価に製造できるのもメリットだ。分解や折り畳みも必要ないので、ポケットに入れて持ち運んで遊べるだろう。
・完全オリジナルな制御方式を開発
同機のような円筒型のファンを持つドローンで、プロペラの下に方向を制御するための羽がついているものもあるが、Cleoに関してはそうしたものは見当たらない。
実は、Cleoの方向やスピードを制御する仕組みについては公開されておらず、完全にユニークなものであることだけは確かだ。
開発途上にあるCleoの次のステップは、知性と自律性を与えることだという。現状ではカメラが1台しかついていないが、最終的には屋内ナビゲーションと障害回避に、ステレオカメラによるSLAM(自己位置推定と環境地図の作成)とニューラルネットワークを組み合わせて使用する計画がある。
Cleo Roboticsは、今後12ヶ月以内にまずは、監視を目的とするようなプロダクトを展開。その後、2019年の後半までに一般消費者向けのものを開発したいと考えているようだ。
ドローン好きでなくても1台持っていてもいいと思わされるプロダクトで、市場に登場するのが待ち遠しい。
参照元:Cleo Robotics Demonstrates Uniquely Clever Ducted Fan Drone/IEEE SPECTRUM
https://youtu.be/oDR4OZbpiG0