現実の中に、コンピュータで生成したデジタルデータを重ね合わせるARの技術は、これまでにもDekkoやNAHAPO、Augmentなどの記事内で紹介しているが、日本でもなじみがある家具メーカーIkeaで導入されることで、この技術をより身近に感じることできそうだ。
Ikeaカタログでは、スマートフォンなどの画面越しに見ることで、カタログに掲載されている同社の家具が、現実の視界の中に3Dグラフィックとして再現される。家具を置こうと思っているリビングや寝室などに、アプリを使って“お試し”配置することで、家具導入後のイメージをよりリアルに、そしてリアルタイムで把握できるようになる。購入した後に、家具を置いてみたら部屋のイメージと合わなかった、スペースに収まりきらなかったというような失敗を避ける手助けとなるだろう。
Ikea2014年度版カタログアプリでは、現状ではすべての家具がAR対応しているわけではなく、一部の家具に限られているようだ。今後はより多くの掲載家具を網羅することが期待される。インテリアグッズの中でも、特に家具は安い買い物ではない。ARによって“お試し”配置が可能になることで、販売側も購入側も、返品のリスクを小さくすることができそうだ。
2014 Ikea catalog app