
こうした、装着感の難点を解決してくれそうな軽量ARガラスが開発されている。
このARガラスは、装着者のピントが合っているかを常に監視し、視力矯正された明瞭なイメージを表示することができるという。
コロンビア大学工学部(コロンビア・エンジニアリング)が開発した新素材によるARガラスについて詳しく見ていこう。
・アメリカ国防総省も期待する新技術

ARガラスは、光の屈折率が細かく調整できるセラミック素材による光共振器と、光のロスが極めて少ない光学素材「EnMats」が活用されたものだ。
このARガラスが完成すれば、視野が広くて、サイズや重さ、消費電力が大幅に削減されて、しかも超高解像度のARゴーグルの開発が可能になるという。
・パーツはシンプルだが構造は複雑

ナノ構造のARガラスは、表面がEnMatsでコーティングされ、可視光や近赤外光を小さな光共振器で電気的に調整している。
この少ないパーツでメイン機能が実現できれば、ARゴーグルはとてもスッキリするだろう。
同技術が完成すれば、アメリカ国防総省のみならず、ARグラスを活用するあらゆる業界、また一般消費者にとってARゴーグルが格段に有用なものになるに違いない。
参照元:Columbia Engineers Win $4.7M DARPA Grant to Revolutionize Augmented Reality Glasses/Columbia Engineering