フルサイズの機体を使用し、完全自動操縦で最高高度5メートル、53秒間飛行した。実用化へ向けて大きな前進となる。
・フルサイズの機体で
テスト飛行は、1月31日に米国オレゴン州で行われ、「Alpha 1」と命名された機体が使用された。
Alpha 1は開発用のミニチュアではなく、大きさ6.2×5.7×2.8メートルとフルサイズ。電力で動き、垂直に離発着することができるVTOLだ。
これに1人が乗り込み、自動操縦で離陸。高さ5メートルに達した後、徐々に高度を下げて着陸。この間、53秒だった。
・開発競争が加速
今回のテスト飛行には米国連邦航空局も出席し、初フライト成功の“証人”となったようだ。もちろん、実用化に向けて、これからテストを何回も重ねることになる。
エアバスは将来、空飛ぶタクシーサービスの展開を描いているが、空飛ぶ車の開発をめぐっては、他の航空大手やスタートアップも進めている。
これから先は、あちこちでテスト飛行が繰り返されることが予想され、空飛ぶ車が私たちの“日常の足”となる日はそう遠くないのかもしれない。
Vahana