2018年2月には、公式スマホアプリがアップデートされ、AR(拡張現実)を活用したアート作品の配置シミュレーション機能「ArtView」などが追加された。
・アート作品を壁に配置する様子がARでシミュレーションできる
「ArtView」は、「Art.com」が独自に開発した三次元拡張現実ツール。
「Art.com」で販売されているものの中からアート作品を1点選び、配置したい空間を表示したスマートフォンの画面上にドラッグアンドドロップすると、そのアート作品を配置した様子がシミュレーションできる仕組みだ。
また、複数のアート作品をキュレーションして配置できるシミュレーション機能「Gallery Wall Designer」も同時にリリース。
これらARを活用したシミュレーション機能によって、ユーザーは、作品そのものはもちろん、サイズやフレーム、レイアウトにいたるまで、実際に購入する前にバーチャルにあれこれ試しながら、自分の好みやニーズに合ったものをじっくりと選ぶことができる。
・インテリア分野でのAR活用の広がり
家具量販店イケア(IKEA)のスマホアプリ「IKEA Place」や、観葉植物を部屋に置いた様子がシミュレーションできるオーストラリアの「Plant Life Balance」など、とりわけ、インテリアに関連する分野で、ARを活用したシミュレーションツールがじわじわと広がっている。
ARという最先端テクノロジーを活用することによって、新しい購買体験を提供できるのみならず、購入前にバーチャルに商品を試すことで、「イメージと違った」といったユーザーの不満を軽減させ、顧客満足を向上させることにも寄与しそうだ。(文 松岡由希子)
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