スモッグを吸収し、イオンを大気中に送り出す装置。微小粒子状物質のPM10やPM2.5などもとらえ、公園で憩う市民に安全な空気を提供する。
・毎時3万立方メートル処理
Smog Free Towerは都市環境をライフワークとするオランダのデザイナーが手がけた。高さ7メートルもあるので、インパクトは十分。しかも、存在感と同じように効果も大きい。
特許済みの特殊な空気イオン化技術で、1時間あたり3万立方メートルの空気をきれいにする。PM10なら70%、さらに粒子の細かいPM2.5だと50%をとらえることが可能なのだという。
・世界ツアーの一環
Smog Free Towerの設置は今回が初めてではなく、2015年にオランダ・ロッテルダムで試験運用し、2016年から2017年にかけて中国にも期間限定で設置された。
今回のポーランドでの設置は、中国を皮切りに始めた「スモッグフリー・プロジェクト世界ツアー」の一環となる。
ツアーに伴い、Smog Free Towerで回収されたスモッグの粒を凝縮してつくられた指輪などのジュエリーの展示もクラクフ現代美術館で行われる。
きれいな空気が吸えて良かった、で終わらず、「空気をきれいにするためにはどうしたらいいのか」という課題を多くのひとに突き付けるプロジェクトとなりそうだ。
Smog Free Tower