しかし、元Googleエンジニアのコンビが立ち上げたスタートアップ「Nuro」は、他メーカーとはやや異なったアプローチをとっている。食料品や日用品などを届けるための小型の無人自動運転バンだ。
・ローカル配達に照準
Nuroの車は、大量の荷物を運ぶトラックでもなければ、一般消費者が乗る車でもない。ずばりローカルでの商品配達のためのものだ。
スーパーの食料品や日用品、花屋のブーケや鉢植え、クリーニングの仕上がった衣類など、“ちょっとそこまでおつかい”的な配達に利用することを想定している。
・運送業界の人材不足を補う?
「R1」と呼ばれるプロトタイプの写真を見ると、外観はロープウェーのゴンドラのよう。運転席はなく、コンパートメントが設けられ、そこに配達する荷物を載せる。
R1の屋根にはカメラやレーダーが設置され、それらを使って障害物を避けながら走行する。Nuroはすでに米国カルフォルニア州の当局から公道テストの許可を取得しており、今年後半にも実施する見込みだ。
日本では、大手運送会社が人手不足による料金値上げに踏み切ったが、ネット通販などの浸透で物量は今後も増えそうな勢い。
配達の人材が確保できないとなれば、こうした自動運転車の活用は現実的といえそうだ。
Nuro