・地上エンジンテストの成功を経て本番へ
本件が発表されたのは、米国時間1月27日。CEOであるイーロン・マスク自身が、予定日をツィートした。「Falcon Heavy」は、ファルコン9ロケットの発展型で、2段式ロケットの構造を持ち、1段目・2段目とも推進剤に、LOX/RP-1の組み合わせを使用。 大容量のため、一度のミッションで、従来の3倍近い積載量を、起動に運ぶことができる。
予定では、2017年11月に初打ち上げされるはずだったが、さまざまな事情により延期となっていた。しかし、今月24日に、地上エンジンテストに成功。本番を待つばかりというところで、今回の吉報がもたらされた。
・最初のミッションは“テスラのロードスターを運ぶ”こと
記念すべき最初のミッションは、マスク氏の個人コレクションであるチェリーレッドテスラのロードスターを、宇宙空間に送ること。科学的な理由は何もなく、テスラの宣伝を兼ねた実験と思われる。目的はともあれ、今回の飛行が成功すれば、宇宙ロケット本来の仕事(衛星やその他の搭載物を軌道に乗せる)も十分可能、ということになるだろう。
歴史上最も優れたロケットは今のところ、アポロの月面上陸時に活躍した、NASAのサターンVロケットだ。「Falcon Heavy」は、これを超える史上最強のロケットになるのでは、とささやかれている。マスク氏は近い将来、「Falcon Heavy」を、火星に打ち上げるつもりらしい。宇宙飛行新時代の幕開けとなるか、今後の展開に期待したい。
souce by CNN tech