素材やデザインにこだわって作られた美しい絵本は、ユニークな6つのおもちゃの部品で構成されている。ついつい触りたくなる「Papier Machine」の遊び方を見ていこう。
・塗り方、作り方、遊び方で音が変わる
鮮やかな色彩が目を引くPapier Machineだが、要所要所には、特殊な導電性のインクがプリントされていて、このインク同士を金属製の小さな球が橋渡しすることで回路が完成し、さまざまなエレクトロサウンドが流れる仕組みになっている。
また、特定エリアを鉛筆で自由に塗りつぶすことで、回路が拡張される。
紙を折って弾くピアノは、塗りつぶした範囲によって音が変わり、オリジナルの音が奏でられるようになっている。
また、コースに沿って球を転がしていくボードは、ジャイロスコープによる傾き検出と、球がポイントを通過することで音が鳴る。
ほかにも、手描きの部分が楽譜となって球の通貨で音楽が奏でられるシートや、吹きかけた息の強さをセンサーが検出して演奏できるマスク、遠心力を利用して球を転がし塗りつぶした部分を通過するときにさまざまなピッチの音が鳴るシート、不安定なベースにブロックを積んでいき、音で負けを知らせてくれるバランスゲームもなんかがあって、たっぷり楽しめそうだ。
・体感的に音の出る仕組みを理解
このプロダクトの素晴らしい点は、アート作品のように丁寧に作られた紙工作が、実は電子工作になっているというところ。すなわち、子供から大人までが紙に触れる遊びを通して電子工作が楽しめるのだ。
切ったり、塗ったり、折ったりして紙のおもちゃを作っていくうちに、インタラクティブな回路が完成する。
塗り方、切り方も繊細に音に影響するので、電子工作が好きな方も苦手意識をもった方も、体感的に仕組みが理解できるだろう。
シリーズ最初の巻となる「Vol.0」のテーマは「音」だが、今後はさらに興味深いものが出てくるかもしれない。
Papier MachineはKickstarterで支援を受け付けており、45ユーロ(約6100円)からプロダクトが手に入れられる。なお、発送は今年7月を予定しているとのこと。
Papier Machine/Kickstarter