現在、中国50都市を対象エリアとして運営されている。
・物流インフラを自社で構築しサプライチェーンを効率化
中国における農作物のサプライチェーンは、卸売業者など、複数の中間業者が介するため、コストがかかり、効率性に乏しいのが現状だ。
そこで、「美菜」では、農家から供給される農作物と飲食店の需要をマッチングさせ、農家からまとめて直接調達。
また、物流拠点となる倉庫や配送体制を自社で保有することで、サプライチェーンを効率化し、新鮮な農作物を短時間で飲食店に届ける仕組みを構築することに成功した。
飲食店が「美菜」のスマホアプリから調達したい食材を探し、オンラインで注文すると、18時間以内に注文した商品が指定場所に届く流れ。
また、中間業者を介在させないことで、飲食店は、市場価格に比べて、食材の調達コストを約36%節約することができる。
・B2B型フードマーケットプレイスの広がり
B2B型フードオンラインマーケットプレイスは、米コロラド州で2015年に創設された「FoodMarven」、インドで2500軒の農家と1000店の飲食店をつなぐ「NinjaCart」、ポーランド発の「Supp.li」など、世界各地に広がっている。
「美菜」は、2017年、「中国のインターネット企業トップ100」にも選出されており、中国におけるB2B型の食のサプライチェーンを変革する先駆者的存在としても、今後、さらに注目が集まりそうだ。(文 松岡由希子)
美菜