ワイヤレス充電器は便利だけど遅いのが難点だ。Appleユーザーであれば、急速充電機能の搭載が噂される、Apple純正の無線充電マット「AirPower」の発売を心待ちにしている方も多いのではないか。

快適なワイヤレス充電を追い求める方のために今回は、iOSやAndroidデバイスの急速充電に対応した充電器をご紹介する。

Qiによるワイヤレス充電や、USB Type-CおよびMicro-USBによる充電もできる「IDMIX」のスペック詳細は以下だ。

・iOSデバイスで2倍、Androidデバイスで4倍の充電速度

iOS11.2以降、iPhone XやiPhone 8/8Plusで7.5Wの充電が可能となっている。IDMIXは、Appleの許容するこの最大電力に対応する。

一方、AndroidデバイスのためにWPCが定める最大電力10Wの充電機能も兼ね備えていて、さらに急いでいるとき用に有線での高速充電もできるというぬかりのなさだ。

これにより、バッテリー50%までに要する時間はiPhone XやiPhone 8/8Plusで1時間ちょっと、Androidデバイスに関しては1時間以内となっている。

有線接続では、PD 2.0（Power Delivery）を利用して、iOSデバイスを従来の充電器よりも2倍速く充電。30分でバッテリーを50%にする。QC 3.0 (Qualcomm Quick Charging)を利用して、Androidデバイスを従来の充電器よりも4倍速く充電。35分でバッテリーを80%にするとのこと。

・大容量、安全設計

薄型軽量設計のIDMIX Slimと、大容量のIDMIX Monsterの2タイプが用意されており、それぞれの容量は8000mAhと18000mAh。

スマホやタブレット、スマートウォッチに加えMonsterではラップトップやNintendo Switchなど、さまざまなデバイスのバッテリーを複数回満タンにできて、同時にいくつものデバイスが充電可能だ。

最も気になるのが安全性だが、IDMIX自体が耐火性のある素材でできているほか、QiやPD 2.0、QC 3.0による制御で、一定容量までの急速充電後に通常充電に切り替わる。

また、充電完了後は電源供給をストップしてくれるので、デバイスやケーブルを過熱することなく最速の充電ができて安心。もちろん、飛行機への持ち込みもOKだ。

IDMIXはIndiegogoで出資を受け付けており、Slimが59ドル（約6600円）から、Monsterが99ドル（約1万1000円）からとなっていて発送は4月を予定している。

IDMIX/Indiegogo