ラスベガスで開催されたCES 2018では、マイニングマシン「KODAK KashMiner」が展示され、さらには、写真家の著作権管理のためのブロックチェーンプラットフォーム「KODAKOne」の開発および独自トークン「KODAKCoin」の発行を発表。
一連の発表をうけて同社の株価は2倍以上に跳ね上がった。Kodakが計画するブロックチェーンビジネスとはどのようなものだろうか。
・リースでビットコイン収益を得るKashMiner
ビットコインをマイニングするKashMinerだが、見た目はBitmainの人気マイニングマシン「Antminer S9」とよく似たものだ。
ユーザーはリースにより収益が得られるようで、2年間のリース料は3400ドル(約37万7000円)となっている。
マイニングによりコンスタンスに収益が得られ、ビットコインの価格が14000ドル(約15万5000円)であれば、2年間で9125ドル(約101万3000円)相当の収益が試算されているが、その半分はKodakに支払う必要があるようだ。
また収益は、ビットコインの価格が上がるか下がるかによって大きく左右されそうだ。
ちなみに、メーカー公式ショップからのAntminer S9の購入価格は2320ドル(約25万7000円)で、KashMinerのリースプランが安いか高いかの判断はお任せする。
・作品の著作権管理を簡易化するKODAKOne
ブロックチェーンプラットフォームのKODAKOneについては、写真家が作品を登録することで、従来の煩雑な申請なしで著作権が管理できるもの。ブロックチェーンでは、作品が台帳に記載されると改ざん不能なタイムスタンプが付与されるため、創作者や所有権の移動が明確になる。
プラットフォーム上でのKODAKCoinによる作品販売もおこなえるようで、クリエイターにとっても仮想通貨が身近なものになるかもしれない。
Kodakは、1月31日に資金調達のためのICO実施を予定しており、新しい経済圏の出現に期待が膨らむ。
参照元:Kodak KashMiner and KodakCoin/TheBitcoinNews
参照元:Kodak KashMiner: A Bitcoin Miner That You Rent for $3,400/PetaPixel