「unmanned electric vertical-takeoff-and-landing (eVTOL) cargo air vehicle (CAV) prototype(無人電力駆動-垂直離着陸型-空輸機プロトタイプとでも訳そう)」と呼ばれる巨大ドローンは、なんと最大約500lb(約227kg)の物を運ぶことができるらしいのだ。
・無人飛行の未来を変える?
このドローンは電気ジェットシステムで動き、垂直飛行を可能にする8つのプロペラを搭載している。長さ4.57m、幅5.49m、高さ1.2m、重さ339kgという特大サイズだが、最大227kgまでの物を運べるということは、人だって載せられるということだろう。
今まで空輸は旅客機や専用の空輸機で行われるのが一般的だったが、この技術が進めば、無人での効率的な空輸を行うことが可能になるとのことだ。万が一故障して空から落ちてしまったら...と考えると不安ではあるが、今までのドローンとはスケールが違うことは一目瞭然だ。
・設計/開発にたったの3ヶ月?
この特大サイズのドローンを開発するまでにBoeingのエンジニアが費やした時間はたったの3ヶ月。BoeingはUberの飛行タクシー技術開発のパートナー関係にあるAurora Flight Scienceを傘下にもっているが、今回の発表はその買収の発表からわずか4ヶ月しか経っていないだけに、高い技術力に感心してしまう。
このプロトタイプのバッテリー駆動時間や耐久性などの詳細は明らかにされていないが、少なくとも同社が向かおうとしている方向は見えてきたはずだ。そう、その先は、こんな大きなものが頭の上をビュンビュン飛んでいる世の中なのだろう。
執筆:Doga
The Verge
Boeing/YouTube