飲食店のほか、デリバリーサービスやケータリングサービス、料理レシピなど、食にまつわる様々な分野での活用が期待されている。
・フードメニューがテーブルに配置される様子を3Dで閲覧できる
「KabaQ」では、対象となるフードの実物を複数の角度から撮影し、これらの画像を使って、高精度な三次元モデルを生成。
生成された3Dモデルは「KabaQ」のARアプリに順次追加され、飲食店のタブレット端末や利用者のスマートフォンから閲覧できるほか、飲食店の公式ウェブサイトやソーシャルメディアなどにも投稿することができる。
飲食店の利用者がテーブル席などでこのアプリを立ち上げると、各フードメニューの実物大をテーブルに配置した様子が表示され、これをあらゆる角度から確認できる仕組み。
名称だけではイメージしづらいユニークなメニューでも、ビジュアル化されることで、食べたいものをスムーズに選ぶことができるというわけだ。
・フードビジネスにもAR活用が広がる!?
大手家具量販店イケアが2017年9月にARを活用した商品カタログアプリ「IKEA Place」をリリースするなど、商品の新たなプレゼンテーション手法として、ARの活用が広がりはじめている。「KabaQ」は、米カリスマシェフDavid Burke(デビッド・バーク)氏が経営するニューヨークのレストラン「Tavern 62」などですでに導入されており、今後は、飲食店のほか、デリバリー専門店などにも展開していく方針。
飲食店をはじめとするフードビジネスにARを活用した先進的なソリューションとして、注目に値するだろう。(文 松岡由希子)
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