このほどイタリア・クレモナで試験運転が行われた「YAPE」もそうした配達ロボット。カメラやセンサーで周囲の状況を見ながら、街中をスムーズに移動し、目的地に荷物を届ける。
・信号もモニター
YAPEは二輪で、自動でバランスをとる。GPS、ビデオカメラ、深度計測レーザー、そしてセンサーを駆使して、人や車、障害物、道路の穴などを避けながら走行することができる。
舗装された道路はもちろん、でこぼこの石畳道でも転ぶことはない。また、街中に張り巡らされたセンサーにワイヤレスでアクセスし、信号や交通の流れなどをモニターする賢さも併せ持つ。
・登録された人にお届け
YAPEの車輪の上には荷物を収めるスペースがあり、最大70キロまでを運ぶことができる。
ユーザーは、荷物を中に入れてロックし、専用アプリで配達先を入力すればあとはYAPEが引き受けてくれる。そして、前もって顔認証で登録されている人だけが荷物を受け取れる仕組みだ。
YAPEは時速6~20キロで移動し、1回の充電で80キロの走行が可能。街中を駆け回るのには十分のスペックで、近距離の配達をロボットにお任せするというのはかなり現実的といえそう。
YAPEは1月に米国ラスベガスで開かれる国際家電見本市(CES)で展示される。
YAPE