それと同時に、自転車に乗っている最中は耳を塞いでもいけない。従来型のイヤホンは自転車の安全性を損なうものだ。
そこで開発されたのが、スマートサイクリングヘルメット「OMNI」である。
・耳を塞がない通話が可能
OMNIは骨伝導イヤホンを採用している。「イヤホン」といっても耳の穴を塞ぐわけではなく、位置としては耳よりも前方、頬骨の若干後ろ辺りと表現すれば適切か。
そこから骨伝導という形で音を伝えるというわけだ。そこへスマートフォンとの連携機能を組み合わせる。通話や音楽視聴、音声ナビゲーションなどをイヤーフリーの状態で実行できるというわけだ。
ちなみに、通話のためのマイクはヘルメットの前面に備えられている。
自転車のハンドルには、専用のワイヤレスリモコンを設置する。シンプルな操作機構で、ハンドルから手を離すのはほんの一瞬だけ。徹底的に安全性を考慮した製品である。
専用スマホアプリは、走行距離やそのルート、速度、消費カロリーなどを算出してくれる。
OMNI本体の後面にはLECイルミネーションが搭載され、夜間の走行の際も安全を確保できる。それに加え、この製品にはエマージェンシーアラートというものが備えられている。これはOMNIが1G以上の衝撃力を感知した場合、予め登録された緊急連絡先にSOSが届くという仕組みだ。
事故が起こった際、こうした機能は生死を隔てるものになり得る。
・129ドルから
OMNIはクラウドファンディングサービス「Indiegogo」で出資を募っている。
カラーバージョンは全4色。2017年12月28日現在、最も安い価格の枠は129ドル(1万4500円)である。
出資者への配送は2月から。
Indiegogo