ホームレスをサポートするイギリスの民間団体「Action Hunger」は、路上で生活する人に必要な食べ物、靴下やタオルといった衣料品などを提供する自動販売機をノッティンガムに設置した。

ホームレスの人にあらかじめ専用のカードを配り、そのカードで24時間いつでも必要なものにアクセスできるようにするというもの。こうしたサービスは世界初という。

・食べ物や日常品も

外観こそ自販機のようだが正確に言うと販売しているのではなく、ホームレスは無料でそこに並ぶものを入手できる。

提供される食べ物は水、果物、シリアルバー、チップス、チョコレート、サンドウィッチなど。そのほか、抗菌性のローション、歯ブラシ・歯磨き粉、本などもある。

・利用は1日3回まで

あらかじめホームレスの人にカードを渡しておき、そのカードを使って必要なものを入手してもらう。ただし、必要としている人に物品が行き渡るよう、また過度な自販機への依存を避けるため、利用は1人あたり1日3回までと制限している。

なぜ自販機なのかというと、ホームレスをサポートする団体やサービスは決して少なくないが、それらのほとんどは日中のみの対応だから。

この自販機は1カ月間の試験運用を経て、他のエリアへの導入も検討されるという。また、すでに欧州の他の国や米国、カナダなども関心を示しているという。

Action Hunger