米国コーネル大学の研究チームが、バイタルサインを電波で測定し、そのデータを専用デバイスでモニターするタグとシステムを開発中だ。
・電波のはね返りを測定
細長いテープ状のタグにはマイクロチップが埋め込まれていて、これを胸や手首あたりにつける。
テープからは電波が発せられ、その電波は心臓や血液などにあたってはね返る。そのはね返りをレーダー装置で読み取るという仕組みだ。
このシステムで測定できるのは、血圧、心拍、呼吸数。精度は血圧計や心電図測定装置と同じという。
・各タグにIDコード
また、タグにはそれぞれIDコードがふられていて、どのデータがどの患者のものかすぐに分かるようになっている。
1つのレーダー装置でタグ200個分の情報を管理できるとのことで、例えば集中治療室などで全ての患者のバイタルを識別しながら一元管理することも可能となる。
開発チームによると、このタグは衣服に縫いこんでも使用できるとのことで、病院で受付を済ませたらまずはこのタグを衣服につけるというのが当たり前の時代になるかもしれない。
Cornell University