「Simplate」というタブレット型のデバイスは、タッチスクリーンで操作するもので、スーパーのレジコーナーや、セルフサービスの清算コーナーに設置される。客は支払い時にこのデバイスに接触することになるが、このとき“顔認識技術”が自動的に働き、客の顔をスキャンする。すると、店のデータベースにアクセスして、客がこれまでにどのコーナーで購買した履歴があるのかサーチしたり、参照した個人データに見合った特典などを提案する。
また、“顔認識技術”を用いて、センサーが客の顔の表情を検知し、今どういう“感情”なのか、リアルタイムでキャッチするという。これにより、客の感情に合わせてディスカウントを提供したり、今の気分にぴったりのブランドを紹介するようなことが可能になる。“不特定多数”に向けて宣伝するよりも、個人に絞って、それぞれの状況に適合した広告配信をおこなうことができるため、より効果的なプロモーション、売上促進へとつなげていこうという狙いがある。
Synqera社ではロシア国内にある化粧品販売店で、試験運用を開始しているという。“顔認識技術”を活用して、客の感情をリアルタイムにキャッチし、その都度見合ったプロモーション配信をしようというこの試み、今後どういう広がりを見せるのか楽しみである。
Synqera