・フラグシップらしい高いスペックだが...
スペックを簡単に紹介しておくと、チップはQualcommのSnapdragon 835、RAMは4GB、ストレージは64GB/128GB、Android OS 8.0(Oreo)、AMOLED5インチディスプレイを搭載。そう、ここら辺は有名スマホメーカーのフラグシップスマホでは当たり前のスペックだ。ではPixel 2の何が特別なのだろう?
・カメラの画像認識と機械学習技術
Pixel 2のメインカメラの画素数は1220万画素と決して高い数字とはいえない。にも関わらず、撮影する画像が「いちいち」綺麗なのだ。それもそのはず。Pixel 2のカメラにはお得意の画像認識機能と高い機械学習機能が備わっているため、高速で画像処理を行い自動で細部までくっきりとした写真を残してくれる。
しかも、デュアルカメラが搭載されていないにもかかわらず、前面/背面ポートレートモードの撮影が可能。DxOMarkというカメラ性能を測る機関のスコアでは総合で98点と、今のところスマホでは最も高い数値を叩き出しているのだが、使ってみるとなんとなくその意味もわかる気がした。
ただ、ソフトウェアで処理しているだけに、ポートレートモードではボケのかかり方がおかしいケースもたまに見られた。なお、カメラの技術的な仕組みを説明する動画(日本語字幕可)もGoogleから配信されている。
・Googleフォトに元データをいくらでも残せることの快適さ
この高いカメラ性能の魅力は、一緒についてくるGoogleフォトの特典とともに一層本領を発揮することとなる。Pixel 2購入者は、2021年1月15日までGoogleフォトに元データサイズのまま写真を無制限に保存することができるのだ。
スマホ本体のストレージを食うことなく、クラウド上に写真が自動でアップロードされていくため、容量の多い綺麗な写真を躊躇なくいくらでも撮影することができる。これが予想以上に快適だった。
そのほか、ストックAndroidを楽しめたり、握ってGoogleアシスタントを呼び出す「Active Edge」を使えたり、流れている音楽を自動で教えてくれる「Always Listening」が便利だったりと、ユニークな機能はたくさんあるが、筆者が使ってみて最も感動したのがやはりカメラだったのだ。
そんなPixel 2は、日本で発売されれば多くの人が歓喜する1台であることは間違いないだろう。
執筆:Doga