今回は、社員の健康を支援・管理する推進ツール「CiRQLE(サークル)」に注目したい。アップルウォッチを活用しながら、ゲーム感覚でワークアウトに取り組めるシステム。チームで取り組めるから、義務に準じた悲壮感もない。日々の生活の中で、無理なく継続できるのも、本ツールの利点だ。
提供元は、2008年設立のPhone Appli。多彩なテクノロジー事業を手がけるジェナ社と共同で、「CiRQLE」を完成させた。代表取締役社長の石原 洋介(いしはら ようすけ)氏に、早速詳しい話を聞いた。
・アプリの美しい演出が継続モチベーションを喚起
Q1:まずは、このようなサービスを提供するに至ったきっかけから、お聞かせください。
現在の“働き方改革”の流れの中で、従業員の健康に配慮することで、経営面に大きな成果が期待できる“健康経営”が、注目されています。
この状況を受け、ジェナ社の新しいユーザー体験を創出するアプリケーション開発のノウハウと、Phone Appli社のクラウドサービス「連絡とれるくん」をベースに、健康経営の取り組みを推進する本サービスを、提供することになりました。
Q2:「CiRQLE」とは、どんなサービスなのでしょうか。仕組みや特長など、詳細について改めて教えてください。
「CiRQLE」は、アップルウォッチを活用し、ヘルスケアにゲーミフィケーションを取り入れたアプリケーションです。アクティビティのリングを完成させることで、ポイントを取得できます。
仕組みは、ためたポイントをベースに、チーム対抗で競い合うといった、シンプルなものです。毎日リングを完成させると、ボーナスポイント取得時に、アプリ上で美しい演出があります。その演出が、継続するモチベーションを喚起してくれます。
・個人向けのサービスはタイミングとニーズを見て
Q3:サービス構築に当たって、最も苦労したのはどのようなところでしょうか。
特に苦労したのは、運動を得意とする人はもちろん、普段意識的に運動をしない人に、いかに継続してもらえるか、というゲームバランスを取ることです。また、ユーザーが持つ喜びと感動体験による演出タイミングなどは、お客さまの意見を取り入れながら、継続的に改善を進めていこうと思っています。
Q4:本サービスは企業向けとのことですが、一般対象のバージョンをリリースする予定はありますか?
当面は、健康経営をテーマに、企業を対象とした法人限定のサービスの機能強化にリソースを割きたい、と考えております。個人向けのサービスについては、タイミングやニーズを見ながら、検討していくつもりです。
画面デザインも美しい「CiRQLE」。これを見るだけで、やる気が出るというもの。現在、ティザーサイトを公開中。今月中には、正式にローンチする予定だ。(取材・文 乾 雅美)
CiRQLE