洗剤のキャップなどにこの技術でつくったオブジェを取り付け、洗剤が少なくなってきたら自動でネットオーダーされる、という使い方ができるという。
・Wi-Fi電波を反射
スマホやPC、ガジェット類などWi-Fi通信するものは全てバッテリーなり電子回路なりを内蔵している。その常識を覆すのが今回の技術だ。
種明かしすると、この技術の中心にあるのは電波の反射。3D出力したアンテナが、他の3Dオブジェクトの部品と接触するなどしたときに周囲のWi-Fiの電波を反射し、データとしてWi-Fiレシーバーに送信する。
・自動でアマゾンに注文も
具体例を挙げると、洗濯洗剤のキャップ部分にこの3D出力したオブジェクトをつけ、洗剤を洗濯機に流し込むときに洗剤の動きで3D出力したギアが回るようにする。
そのギアが回転する動きでアンテナがWi-Fi電波を反射する。そうして、レシーバーは送られてきたシグナルパターンからどれくらいの洗剤が残っているかを把握でき、残量が一定以下になれば自動でアマゾンのアプリに注文を入れることができる。
と説明しても、やはりプラスティックオブジェが通信するなんて、と信じがたい読者が多いだろう。
研究チームは同技術を公開しているので、気になる人はサイトをチェックしてほしい。
ワシントン大学