「Graffiti Codes」は、QRコードを読み取るアプリを使い、写真を撮影してデータにアクセスするのではなく、コード上をスマートフォンでなぞるという方法で読み取る。「Graffiti Codes」には加速度計が搭載されており、“動き”のパターンを検知し、コード自体に“あるデータ”を含ませ、ユーザーがそのデータにアクセスできるようにすることができる。
この「Graffiti Codes」が特徴的なのは、スマートフォンの“動き”を読み取るという手法であるため、コード自体は、平面に描かれたものであれば、どんな形であってもかまわないという点だ。そのため、マーカーペンのようなもので手書きで描かれたものであってもよいし、紙や壁、プラスチックの表面などに書かれたものであってもよい。たとえば、ユーザーはアート作品を鑑賞しながら、作品名の部分に含まれているQRコードをスマートフォンで読み取り、作品の由来や詳細について紹介しているページにアクセスしたり、ショッピングセンターの入り口で、地図に描かれたQRコードを読み取って、全体のフロアマップのデータにアクセスするといったように、さまざまな用途に活用することができそうだ。
“デジタルと、実物の世界の橋渡しをする”新しいQRコードの世界は、これからどんどん広まっていくかもしれない。
Graffiti Codes