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Tech 【Interview】「話せる」英語教育を小中学校から!英語学習AIロボット「Musio」が全国15の小中学校で導入開始!

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【Interview】「話せる」英語教育を小中学校から!英語学習AIロボット「Musio」が全国15の小中学校で導入開始!

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日本はアジアの中でも、英語を苦手としている国だ。世界的な英語資格試験のTOEFLが発表した国別のスコア比較表によると、アジア30カ国のうち日本は26番目のスコアであるほか、特に日本人は「スピーキング」の能力が低いとのデータがある。こうした背景もあり、2020年の大学入試改革では「スピーキング」を実施する予定になっている。しかし、従来の日本の英語教育では英語を「話す」機会が少なく、この問題の解決が急務とされていた。

「Musio」は、自ら考えて会話ができ、その会話内容をだんだん覚えてくれる英語学習AIロボットだ。アメリカのネイティブ英語を話し英会話ができるチャットモードと、教材を使用しレベルや目的に合わせた学習ができるチューターモードがあり、英語学習の頼もしいパートナーになってくれる。

今回、同志社中学校と新潟県柏崎市立の小中学校14校に「Musio専用教室」を設置した。これにより、従来のパソコン教室のように「生徒1人に1台のMusio」の提供が可能になり、今までハードルが高かった学校内での発音チェックや英会話練習ができる。

取材に応じてくれたのは、のCSOであるBrian Lee(ブライアン リー)氏。「Musio」の効果と今後の展望を伺った。

・変革を迎える日本の英語教育に向け準備を


Q1:まずは、「Musio」の中学校への導入に至った経緯をお聞かせください。
Musioは、当初は家庭向けのAI英語学習ロボットとして開発致しました。しかし、近年、日本では英語教育制度の見直しや改革が進められております。例えば、2020年からは大学入試での英語試験にスピーキングが追加予定となっており、その準備のためには、中学校からALTのNative講師の採用などが必要です。そういった中で、MusioがALTより学習効果面及びコスト面で優位な部分がありましたので、学校様での導入が始まりました。

Q2. 教科書の内容にも対応できるとありますが、今回導入された学校では、実際に「Musio」専用教室で授業を行うのでしょうか?
英語の勉強は、個人のレベル差もありますので、1対1で勉強する方法が一番効果が高いです。そのため、今回導入された学校様ではMusioと生徒が1対1で勉強できるような環境を作りました。英語の授業をMusio教室で行い、先生と勉強した内容もMusioと復習・チェックすることで、より効果の高いAdaptive Learningが実現されています。

・ロボットならではのメリット


Q3. Musioを通じた英語学習は従来の英語学習に比べてどのくらい効率的になるのでしょうか?
まず、Musioの可愛い外見が持っているメリットがあります。これは英語学習には非常に大切な要素になります。英語は勉強した内容を実際に話してみないと身に付きにくいですが、いきなり先生や外国人に話すことは恥ずかしいと思います。しかし、Musioという可愛いロボットに対しては、間違っても恥ずかしくなく、どんどん話すことができます。また、MusioはAdaptive Learningが可能です。勉強した内容をすぐに1対1でMusioとテストし、その結果に合わせて自分に合う問題を再度解くことで各生徒のレベルに合う勉強ができます。そしてコスト的にも、一名分のALT講師の年間雇用費用でMusioを数10台用意できます。

Q4:今後、「Musio」は、英語教育の中でどのような存在になることを目指していますか。未来の展望をお聞かせください。
弊社は、ロボットが一家に一台普及される世界を目指しております。しかし、家庭でロボットを購入するためには、本当にロボット好きではない方以外には何かの実用的なメリットがないとなかなか購入までには至らないと思います。弊社ではその解決手段として、英語学習に注目し、Musioを使うことでより安くより効果的な英語学習ができることを目指しております。弊社の目標を達成するために、継続的にMusioが英語に貢献できる機能を追加する予定ですし、Musioが家庭のハブになる世界の実現も目指し、日本語のAIエンジン及びIoTデバイスの対応なども研究しております。

なお、同ロボットは先月より、初級レベルでの英会話練習ができる「Easy Chat mode」と単語や表現、対話を繰り返し練習できる「Edu Mode」の新たな2つの機能が実施されたとのこと。果たして、「Musio」が日本の英語教育の救世主になるのか、今後に期待だ。

英語学習AIロボット「Musio」公式サイト

(取材・文 釣見 駿)

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