そんなNASAの研究機関「ジェット推進研究所」が、AI搭載のドローンをドローンレースのプロが操作するドローンと競争させるという面白い実験を行ったようだぞ!その勝敗やいかに?
・AIで動くドローンは正確に飛ぶのか?
このNASAのAI搭載ドローンの研究は、2年ほど前からGoogleの出資を受けて進められてきていたようで、GoogleのAR技術「Tango」と同じ技術を利用しているそうだ。つまり、撮影される映像の中から瞬時に周囲にある物の寸法や距離を計測し、3Dマッピングするというもの。
事前にデータとして取り込んだコースの環境をAIが的確に処理して、ぶつからないように障害物を避けて飛ぶことができるのだ。もはや人が操作する必要すらないという事実を、どう捉えたらよいだろう...。
今回のレースに使ったドローンは、時速最大約80kmというスペックを誇るレースドローン。対するマニュアルの方のドローンを操作するのは、ドローンレースのプロKen Loo氏だ。
・勝ったのは人!...あくまで今のところは?
レースの様子はYouTubeの動画で確認できる。結果、Ken Loo氏がAIドローンに勝ったようだ。コースのラップスピードは、Ken Loo氏のドローンが11.1秒だったのに対し、AIドローンは13.9秒という僅差だ。
しかし、よく考えてほしい。AIドローンは決して疲労を感じない一方、人は長時間ドローンを操作すると疲労を感じ、的確な操作もできなくなるはずだ。このレースを何十回か繰り返すと結果がどうなるかは、容易に想像がつくだろう。
本技術は、将来的には倉庫などでの利用を想定しているようだ。AIとドローンの技術の進化は止まらない。
執筆:Doga
The Verge
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