そんな愛犬家たちの間で人気を集めているのが、スマホを活用した見守りサービス。遠隔操作で留守番中のペットを観察したり、おやつをあげるなど、役立つ機能が満載だ。
その中から今回は、11月17日に発売されたばかりの「Furbo(ファーボ)」を紹介したい。業界初となる、犬の顔認識が可能なAI搭載型ドッグカメラ。対応サービス“スマートドッグ通知”によって、留守中のペットの様子を細かくお知らせ。オーナー不在時のペットシッターとして、愛犬の見守りを一手に担う。
開発元は、昨年創業のTomofun。代表取締役の布施 健 (ふせ たけし)氏が、取材に応じてくれた。
・5000人以上の専門家、愛犬家の意見を元に開発
Q1:まずは、「Furbo」開発のきっかけからお聞かせください。
愛犬家が抱える大きな問題の1つとして、ペットのお留守番があります。(中略)多くの飼い主が、お留守番に対して、不安や心配、後ろめたさを感じているのです。近年は愛護動物として、犬の家族化が進んでおりますので、今後もお留守番の不安は、増大していくものと思われます。
そんな不安を解消するソリューションがないことに、かねてより、問題意識を感じていました。そのためのプロダクトとして、「Furbo」を開発したのです。
Q2:ペットの見守りデバイスは、世に多く存在します。従来品との決定的な違いは、どこにあるのでしょうか。本品ならではの特長と併せて、教えてください。
犬に焦点を当てているところが、最大の違いだと思っています。「Furbo」は、5000人以上のドッグオーナー、ドッグトレーナー、獣医さんの意見を参考に、愛犬のための最適な設計がなされています。
見たり、話しかけたりすることはもちろん、おやつをあげて、外出先から遊ぶことも可能です。また、犬が吠えたときや、犬が起きたとき、犬がカメラに近づいたときなどを感知して、スマホに通知を送る機能も付いています。
・リスク予防のための機能開発も
Q3:開発にあたって最も苦労したのは、どんなところでしょうか。
現在進行形で、さまざまな苦労を重ねております。IoTプロダクトであるため、作ったら終わりではなく、ハードウェア、ソフトウェア双方の開発も必要です。
これからも、愛犬家の皆さまの声を踏まえて、今以上にユーザービリティの高い製品に進化させるため、ハードウェア、ソフトウェアのバージョンアップを、図ってまいります。
Q4:今後の展開について、教えてください。
今後は、「Furbo」に搭載されたAIに、世界中のさまざまな種類のワンちゃんのビッグデータをためて、“行動(現象)”のお知らせだけではなく、愛犬に忍び寄るリスクを“予防”できるような通知を可能にします。
(将来的には)「Furbo」が仮想ペットシッターとして機能するレベルまで、サービス品質を高めていきたいと考えております。
ペットの留守番にフォーカスして開発された本品。値段もセール期間中で1万9800円とお手頃。製品化に携わった多くの人々の愛情が、いっぱいに詰まっている。努力の結果を、高度な機能から感じ取ってもらいたい。(取材・文 乾 雅美)
Furbo